黄色靭帯肥厚の原因の解析を行った。今回、靭帯肥厚は靭帯の背側で生じていることが明らかとなった。そして、その原因として、αSMA陽性の筋線維芽細胞が背側で増加していることが、免疫染色で明らかになった。さらに、背側と腹側に分離した黄色靭帯を用いたマイクロアレイ解析を施行したところ、低酸素のシグナルが活性化していることが明らかになった。実際、黄色靭帯由来の線維芽細胞に低酸素の刺激を行ったところ、αSMAやコラーゲンの遺伝子発現が増加した。以上のことから、低酸素刺激で筋線維芽細胞が靭帯の背側で増加し、コラーゲン産生が増加していることが分かった。
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