6匹の雌豚の12個の膝関節炎モデルを、パパインの関節内注射によって作成した。パパイン注入後、42日後に全例で膝蓋骨周囲に新生血管の増生を確認した。塞栓物質により、6頭(12膝)を3頭(6膝)ずつ、チエナム群と短時間溶解型ゼラチン群の2群に分け、新生血管を異なる塞栓物質で塞栓した。塞栓後3日目に、血管造影での塞栓効果と病理組織学的検査での組織損傷を比較した。 異常血管の塞栓は成功し、両群とも12膝すべてで塞栓後3日で消失した。病理では、両群の12膝すべてに滑膜の肥厚や炎症細胞の浸潤などの滑膜炎の変化が認められた。皮膚や筋肉の壊死、炎症性細胞浸潤の程度は両群ともになく、両群間に有意な差はなかった。
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