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2020 年度 研究成果報告書

骨肉腫における血中循環腫瘍細胞と上皮間葉間移行の機能解析および肺転移抑制について

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16679
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関福井大学 (2020)
地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所) (2018-2019)

研究代表者

田中 太晶  福井大学, 学術研究院医学系部門, 講師 (00796245)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード骨肉腫 / 血中循環腫瘍細胞 / 上皮間葉移行 / 肺転移
研究成果の概要

マウス骨肉腫高肺転移株LM8とその親株のDunnを用いた。①LM8をマウス皮下移植し、血液を直接浮遊培養して生きている状態のCTCを採取した。2次元培養のLM8と3次元培養のLM8-CTCのそれぞれからRNAを抽出し、RNAの差異を解析した。②LM8およびDunnを2次元培養を行い、それぞれ細胞上清を回収してエクソソームの解析を行った。①ではLM8とLM8-CTCのRNAに差異を認めなかった。これはCTCは数個から数十個のクラスターであるが、浮遊培養によって微妙な発現の差異が消失したためと考えられる。しかし②では転移に関わる因子AにLM8とDunnとの間に大きな差があることを発見した。

自由記述の分野

整形外科学関連

研究成果の学術的意義や社会的意義

骨肉腫は年間発生が約200例と非常に稀であり、若年齢層に好発する骨悪性腫瘍である。手術、化学療法、放射線治療を含めた集学的治療により5年生存率は8割程度であるが、肺転移例では2割程度と予後不良である。このため、骨肉腫治療においては原発巣のコントロールだけでなく、転移抑制を目的とした治療法が渇望されている。近年、転移形成において血中循環腫瘍細胞(CTC)の存在が重要な役割を果たすとの報告が多くされており、その機能を解析することは骨肉腫患者の予後改善につながることから意義のある研究である。

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公開日: 2022-01-27  

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