ホルモン感受性前立腺癌(HSPC)の治療においてアンドロゲン遮断療法(ADT)が有効であるが、ADT抵抗性を示し、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)へと移行する患者の予後は不良である。HSPCの治療効果やCRPCを予測し、早期に適切な治療介入を行うことは重要であるが、去勢抵抗性獲得を予測し、治療方針決定に有用な情報を与える予測マーカーは存在しない。本研究では、イムノグロブリンN-glycan signatureと機械学習モデルにより、HSPCおよびCRPCを鑑別する診断モデルを構築した。構築した診断モデルは、AUC0.88以上でCRPCを診断し、将来的にCRPCの予測に有用であると考えられる。
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