大型動物としてブタを使用した研究では、ブタ骨格筋間質由来幹細胞は、マウス・ラットよりもヒトに近い系譜であることが明らかとなった。また、ブタスワイン白血球抗原の100%一致(兄弟間)および50%一致(親子間)のブタ同種移植実験では、50%および100%一致グループ間の治療効果に有意差は認めず、50%一致グループにおいて明らかな有害事象は認められなかった。この結果から、骨格筋間質由来幹細胞に対する免疫反応は比較的低いと考えた。また、ラット骨格筋間質細胞サイトカインを尿道括約筋損傷モデルラットに生体吸収性ハイドロゲルを用いて投与する研究により、サイトカインによる良好な尿道機能回復効果が証明された。
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