ラットを用いた動物実験で、果糖ブドウ糖液糖(High Fructose Corn Syrup : HFCS)の過剰摂取が誘導する腎臓の遺伝子変動をDNA microarrayを用いて解析した。またHFCS摂取によって血清TAGEの上昇と肝臓組織内TAGEの蓄積を明らかにした。HFCS摂取によって腎臓で誘導される遺伝子の内、Usp2とCalb1の遺伝子変動は肝臓組織内TAGEと相関することを見出した。これらの結果は、肝臓と腎臓の間に、直接的または間接的に働くエクソソームやサイトカインなどのシグナル伝達メディエーターを介する臓器間ネットワークが存在する可能性が示唆された。
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