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2019 年度 研究成果報告書

生活習慣病に伴う難治性LUTSの克服:慢性炎症と組織リモデリングに着目して

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16729
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関福井大学

研究代表者

関 雅也  福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (70572444)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード糖尿病 / 下部尿路機能 / 炎症性サイトカイン / 膀胱血流 / 前立腺血流
研究成果の概要

2型糖尿病モデルラットでは前立腺血流の低下と炎症性サイトカインの増加、前立腺重量の増加を認めた。炎症性サイトカインの増加が前立腺重量の増加に関与している可能性がある。PDE5阻害薬の投与は前立腺血流の増加と炎症性サイトカイン放出の抑制を引き起こし、前立腺腫大の抑制をもたらした。
また2型糖尿病モデルラットでは膀胱の血流低下と炎症性サイトカイン放出の増加、排尿回数の増加を認めた。PDE5阻害薬の投与により膀胱の血流は改善し、炎症性サイトカイン放出は減少、排尿回数は減少した。これらがPDE5阻害薬による蓄尿障害改善のメカニズムの1つであると考えられた。

自由記述の分野

泌尿器科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

2型糖尿病などの生活習慣病が排尿障害や蓄尿障害などの下部尿路機能にどのように影響を与えるのか、これまでに十分な解明はされていない。2型糖尿病モデルラットを用いた今回の研究では糖尿病が炎症性サイトカインを介して前立腺血流の低下や前立腺の腫大、膀胱血流の低下を引き起こし、蓄尿障害をもたらした。タダラフィルを投与すると炎症性サイトカインを介したこの変化が抑制された。糖尿病により前立腺や膀胱の局所の炎症が蓄尿障害の原因の一つであり、タダラフィルがこれを改善する可能性が示唆され、糖尿病に伴う下部尿路障害の改善にタダラフィルが有用であることが示唆された。

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公開日: 2021-02-19  

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