精巣特異的アクチンキャッピングプロテイン(CP)の精子妊孕能への関与を検討するため、体外受精(IVF)を行った男性不妊症患者の精液を用い、CPのタンパク発現と治療成績との関連について検討を行った。研究に同意を得られた82例を対象とし、CPの免疫組織染色にて評価し、正常形態精子100個をカウントし正常染色率を算出した。正常染色された正常群(n=46)では異常染色群(n=36)と比較して有意に受精率が高かった(65.5% vs 46.0%, p<0.05)。CPは体外受精の治療成績を予測する男性側のバイオマーカーになりうることが示唆された。
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