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2019 年度 研究成果報告書

骨盤内膿瘍に対するMRスペクトロスコピーとNGSを用いた新たな診断治療法の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16779
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

野上 侑哉  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (90574294)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード骨盤内膿瘍 / MRS / リンパ嚢胞感染 / NGS
研究成果の概要

骨盤内膿瘍は深部にあるため、培養検査が行ないにくく、検査のないまま治療が始められることが多い。そのまま改善する例もあるが、一定期間経過をみて改善がなければ、穿刺など侵襲的処置が必要となり、結果的に治療期間が延長するため、治療開始時に始めから穿刺の要否が予想できればメリットがある。また培養検査が行なえても、先行抗菌薬の影響や培養されにくい菌などあり、原因菌がわからないことも多い。
治療開始時のMRSから予想できないか検討した。リンパ嚢胞感染症例に限れば穿刺の要否が予想しうる可能性が示唆された。菌種の予想は難しかった。菌種同定にNGSを用いると、培養検査では不明であった原因菌が全症例で同定できた。

自由記述の分野

婦人科感染症

研究成果の学術的意義や社会的意義

リンパ嚢胞感染においてMRSの有用性の可能性が示唆された。婦人科癌術後の合併症で致命的ではないが、癌が治癒した患者でもQOL低下の原因になる。その治療戦略改善は意義深い。婦人科癌治療数が多い施設以外では症例集積は難しく、当施設にて本研究を行ったことで有用なデータとなった。
膿瘍の起因菌はその特性から培養検査では同定が難しく、NGSの有用性が示唆された。他領域も含め、今後の研究にも活かされる。

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公開日: 2021-02-19  

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