子宮内膜症は慢性炎症性疾患と言われているが、免疫抑制能を持つ制御性T細胞(Treg)の子宮内膜症への関与についての報告は少ない。Tregの子宮内膜症への影響を調べるために、Tregが一時的に減少するFoxp3DTRマウスを用いて子宮内膜症モデルマウスを作成した。マウスモデルでは、Tregを減少させた群では対照群と比較し、有意に子宮内膜症様病変の重さと数が増加し、炎症性サイトカインや血管新生因子が有意に上昇した。 この結果よりTregの減少がeffector T細胞やマクロファージを活性化させ炎症性サイトカインや血管新生因子を増加させることによって子宮内膜症の増悪をもたらす可能性がある。
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