母児間の同種免疫不適合によって引き起こされる胎児の臓器障害には免疫抑制治療が行われているが、治療効果の目安となる指標も存在しない。本研究では、母体免疫能が正常妊娠経過と比較し病状とともにどのように変化・推移していくのかを捉えるため、①正常妊婦、②同種免疫不適合妊娠における無治療時、③同種免疫不適合妊娠における免疫抑制療法施行時の免疫機能の推移について比較検討を行った。倫理承認を得て当センターと共同研究施設における①正常妊婦17例、②RhD型不適合妊娠20例、③新生児ヘモクロマトーシス既往妊娠6例の3群についてリクルートを行い、母体免疫細胞機能解析を実施した。今後、データ解析予定である。
|