研究課題
若手研究
高分解能CTによる指標(L-P値、D-VV値)を用いて、今回の目的である化学放射線治療(CCRT)症例の喉頭位の変化を計測した。客観的に喉頭位を評価する有用な指標となり、化学放射線治療の後遺症としての嚥下障害の指標となりうると考えられた。頭頸部癌CCRT症例に対するCTによる喉頭位の検討により、特に下咽頭癌CCRT症例で、短期間で喉頭の下垂が起き、1年以降は大きな変化は起こさないことが判明した。これらより、治療後1年以内の積極的な嚥下リハビリテーションが重要であることが示唆された。
頭頸部癌
頭頸部癌治療における化学放射線治療を有効な治療戦略の一つであるが、その一方で嚥下障害をきたす場合も報告されている。その後遺症を残さないために、CTを用いて評価を行い、リハビリテーションを行うことで、後遺症を最小限にとどめることができる。