研究課題
若手研究
ヒト頭頸部扁平上皮癌細胞株の培養、移植したモデルマウスの作成が安定的に実施できず、培養環境、培養溶液など再考を重ねたが遅々として実験は進まず、研究の本筋において十分な成果を上げることはできなかった。一方、関連した学会への参加を通じて情報収集を行い、本研究の独自性、先進性は確認された。癌治療の発展にとって重要なテーマであり、今後実験方法について見直しを行い研究を前進させる必要性を感じた。その他、関連した研究論文を欧文で1報公表した。
耳鼻咽喉科頭頸部外科
情報収集を通じて本研究の先進性と独自性が確認され、がん治療の発展にとって重要なテーマであることや、臓器横断的にがん治療全体に対して大きな利益を与える可能性が示唆された。特に低酸素環境は、がんの治療抵抗性の主原因の一つであるため、がん薬物療法や放射線治療の効果を増強することで、患者さんの予後延長や生活の質(QOL)の改善維持に期待が持て、治療効果を通じて社会に役立てられると考える。また、本研究を進め日本初の治療として確立していくことは、世界に対する学術的競争力向上にもつながる。