研究課題
若手研究
本研究はヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の受容体を同定することにより、HPVの組織特異的な感染メカニズムを解明することであった。頭頸部領域で感染の多いハイリスク型HPV(HPV16型)とローリスク型HPV(HPV6型、HPV11型)のウイルス様粒子(VLP)を作製することはできた。同VLPを用いてvirus over-ray protein binding assay (VOPBA)や免疫沈降法を用いて受容体の同定を試みたが、残念ながら同定することはできず、今後の課題を残した。
耳鼻咽喉科
本研究ではHPVのVLP(ハイリスク型:HPV16型、ローリスク型:HPV6型、HPV11型)を作製することができた。しかし、残念ながらHPV(16型、6型、11型)の受容体を同定し、組織特異的感染メカニズムを解明することはできなかった。HPVの組織特異的感染メカニズムは免疫学的な監視からの逃避機構に関与している可能性もあると思われたため、今後の実験の課題をみつけることができた。