Myo6-miExon欠失マウスは、前庭機能は正常であるが、難聴を発症する。本研究は、Myo6-miExon欠失マウスの難聴が主に外有毛細胞の障害であり、特に、不動毛形成初期の配向パターンの異常が原因であることを明らかにした。さらに、平面内極性(PCP)タンパク質の異常局在を見出し、Myo6-miExonの欠失が有毛細胞頂部のPCPの崩壊を引き起こすことを示唆した。加えて、Myo6-KOマウスとの交配により得られたコンパウンドヘテロマウスの聴力レベルから、MYO6アイソフォームの発現不均衡が聴力レベルに影響を与える可能性が示唆された。
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