近年、マウスの筋肉・肺などの組織内にある末梢血管の血管内皮細胞中に幹細胞と内皮細胞の性質を併せ持つ特殊な細胞(血管内皮幹細胞)が血管内皮細胞中に存在し、新たなマーカーとしてCD157が同定された。本研究ではこの血管内皮幹細胞について、ヒト組織検体を用いて検索を行った結果、ヒト血管内皮細胞(CD31陽性細胞)中にもこの幹細胞が含まれるside populationが存在することを見出し、さらにマウス同様CD157陽性細胞が血管内皮細胞中に存在していることを見出した。今後、この細胞分画の特性を解析し、血管への分化を確認する予定である。
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