本研究は、ヒト大動脈血管内皮細胞 (Human Aortic Endothelial Cells: HAECs) にSAAを添加して培養することにより、老化関連の因子に対する影響を検討した。 本研究において、HAECsにSAAを添加することにより、動脈硬化症の発症・進行に関わる因子や老化に関わる因子の発現が増加することが示唆された。動脈硬化症の本態は慢性炎症であるが、炎症が惹起されると細胞の老化も進行することが示唆された。 今回得られた知見は、炎症の状態や、老化に伴う炎症性因子の発現上昇をコントロールすることによる、新規の歯周病治療確立の一助となりうる。
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