歯科インプラント治療において,インプラント間の歯間乳頭の再建は最も困難な治療の一つであり,インプラント間歯槽骨の維持は審美性の確保のために必要不可欠である.アバットメント連結様式やインプラント間距離は,インプラント間歯槽骨の維持に大きく影響を与える因子である.一般的に,インプラント間距離が3 mm未満になるとインプラント間歯槽骨が喪失するとされている.3次元有限要素解析を行った結果,インプラント間距離がたとえ3 mm未満になった場合でも,コニカルコネクションタイプを有するアバットメント連結様式が力学的に有用であることが示唆された.
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