これまでに、研究代表者は、マウス大腿骨骨端部における初期骨形成過程を系統的に解析し、軟骨細胞由来の膜断片(ナノフラグメント)が骨形成の起点となることを見出した。また、培養細胞から単離した細胞膜ナノフラグメントを用いることで、わずか2日でin vitroにて石灰化を誘導することに成功した。本研究では、細胞膜ナノフラグメントを用いた骨再生誘導材料の開発を目的に、細胞膜ナノフラグメントの作製・単離法の確立を検討した。本研究の成果としては、細胞膜ナノフラグメントの単離法を確立した。また、これらの細胞膜ナノフラグメントを骨再生に用いることが可能であることが示唆された。
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