研究参加の意思を示した60人を対象に、食事のバランスや必要量など栄養に関する基礎的知識、健康的な食習慣に対する関心の程度、口腔関連QOL等を計32問の質問により評価した。 この調査から、高齢化の進んだ地方都市に居住する高齢者の健康志向は高く、栄養や食にも十分な関心を払っているが、栄養や食に関する知識には偏りがあり、特にフレイル対策に関して重要な知識が不足していることが明らかになった。一方、対象者は地域コミュニティーのフォーマル、インフォーマルなサポートを豊かに活用できる環境にあり、こうした利点を活用した栄養指導のあり方の工夫が肝要であることが推察された。
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