本年度新型コロナウイルスの影響により、協力施設内で複数の陽性者が生じたため、対象者の記録を安定して行うことができず、被検者数を増やすことが困難であった。しかし、前年度までの結果をもとに地域ケアリング誌に論文として報告した。本研究のこれまでに得られた成果として、食事介助に対して食事時の姿勢など食事介助におけるペーシング以外の条件の統一のための方策として論文発表を行っている。それにより、施設内で食事時の姿勢に関して安定した姿勢で食事介助を行う重要性を伝えることはできたものと考えられる。また、本研究の概要に関しては論文発表を行っており、一定の成果は得られたものと考えられる。今後本研究より得られた知見をもとに、食事介助に対しての実際の影響について検討を重ねることを予定している。実際に記録を行うことができた被検者では、介助者からいつ嚥下をしたのかが可視的にわかることで、食事介助を行いやすくなったとの感想を得られており、本研究の重要性については実際に行った介助者からは得られており、今後報告を行うことが重要であると考えられる。
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