(1)体位による血圧変動と認知症発症との関連:1988年の久山町健診を受診した認知症の既往のない60歳以上の住民1193名を17年間追跡した成績を用いて、体位性高血圧と認知症発症との関連を検討した。臥位高血圧、両体位高血圧(臥位、座位いずれにおいても高血圧)は認知症発症の独立した有意な危険因子であった。 (2) 体位による血圧変動と心血管病発症との関連:1988年の久山町健診を受診した認知症の既往のない40歳以上の住民2634名を24年間追跡した成績を用いて、体位性高血圧と心血管病発症との関連を検討した。臥位高血圧、両体位高血圧は心血管病発症の独立した有意な危険因子であった。
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