本研究の結果、皮質動脈破裂による急性硬膜下血腫に対して頭部死後血管造影CTは半数以上の症例/破裂部位に対して、皮質動脈の破裂部位を指摘することが可能で、肉眼的に認識困難な皮質動脈破裂部位の同定を確実に行うための方法の一つとして有用な方法であることが判明した。また本研究の結果、CUBIC法はこれまでの肉眼的観察に比し容易に皮質動脈の破裂部位の検出が可能で、さらに高精細の3次元的形態解析や病理組織像と同等な2次元的形態解析が可能であることから、実際の病理組織切片作成の際のガイドツールや、複数の仮想的な病理組織切片を合成することで病理組織学的所見の補完ツールとして有用であることが判明した。
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