本研究では、他動的運動負荷中の四肢骨格筋の血液量及び循環動態に関する基礎的データを得た。このようなデータを更に積み上げていくことで最終的には看護師が患者に提供する”安全で効果的な他動運動”の解明に向けたエビデンスとなる。また、重症疾患治療後の四肢筋力低下(ICU-acquired weakness:ICUAW)や高齢に伴うサルコペニアに関する予防の評価の一助になると考えている。更に本研究の成果の先には、重症患者のみならず運動不足による健康障害を呈するリスクがある様々な年代の人々の運動プログラム構築に対する科学的なエビデンスとして応用できることを期待している
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