看護のシミュレーショントレーニングの効果を脳血流量(Near Infrared Spectroscopic:NIRS)の変化を測定し、客観的なデータとして分析を行った。①シミュレーショントレーニングで患者を観察する、②直接に患者の観察と援助にかかわる、③ディブリーフィングを行う、3つの場面の脳血流量の比較を行った。①と②の間、①と③の間には、脳血流量の有意差が見られた。しかし、②と③の間には有意差がないことから、学習者全員がシミュレーショントレーニングにおいて、患者役に直接の看護援助を行わなくとも、ディブリーフィングにおいて同様に脳活動が活性化されることが示唆された。
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