本研究の目的は、カテコラミン製剤の血管外漏出時のエビデンスに基づく看護ケアを確立することである。 実験動物を用いた基礎研究により、カテコラミン製剤漏出時は一般の薬剤と同様に初期の皮膚傷害には急性炎症が影響していること、血管外漏出時の温罨法は皮膚傷害を悪化させる一方で冷罨法が皮膚傷害の予防・軽減に効果が確認されたこと、漏出時の皮膚傷害に対するステロイド軟こうの明らかな作用は確認できなかったことを明らかにした。これらの本研究で得られた知見から、これまで推奨されてきた温罨法は実施しない方が望ましいとことが示され、有効なケアは冷罨法であることが実証された。
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