研究課題/領域番号 |
18K17487
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
金丸 由美子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 研究協力員 (50461158)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 就労 / 外来放射線療法 / 評価ツール |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、患者が外来放射線療法によって通院をしながら就労を継続し完遂するための支援方法の一つとして評価ツールを開発することである。評価ツールの開発の基礎資料とするため、(1)調査対象期間内に、外来通院にて就労をしながら初めて放射線治療を受け、完遂したがん患者のうち、ランダムに抽出された7名を研究対象にした診療録閲覧による後ろ向き調査、(2)調査対象期間内に、外来通院にて就労をしながら初めて放射線治療を受けているがん患者のうち、研究協力が得られた7名を研究対象にしたインタビュー調査、(3)調査対象期間内に、外来通院にて就労をしながら初めて放射線治療を受けているがん患者のうち、研究協力が得られた14名を研究対象にした質問紙調査を実施した。なお、(3)の研究対象者14名には(2)のインタビュー調査の研究対象者7名を含む。現在、国内雑誌への投稿を視野に入れて論文としてまとめている段階である。 また、評価ツール試作版は、調査より得られた情報や先行研究および放射線看護に精通した看護師や放射線治療に携わる看護師から意見をもらい修正中であり、次の調査に向けて準備中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症の拡大により、研究計画の変更を検討することに時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
評価ツール試作版は次の調査に向けて準備中であり、評価ツール試作版を完成する。 評価ツール試作版の修正と並行して、本調査(全国調査)の実施を計画する。研究計画書を作成し、倫理審査委員会から承認を得たのち実施する。研究対象者の条件は、20 歳以上70 歳未満で就労をしながら(休職中も含む)通院で外来放射線療法を受ける者、治療に関する条件は放射線治療を初めて受ける者とする。方法は、研究に協力が得られる施設から研究対象者を選出してもらい、評価ツールとQOL-RTI質問票を配布してもらう。評価ツールと質問票の回収方法は研究対象者から郵送で返信してもらい、回収する。 その後、データの整理・分析、論文の執筆の準備を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
【次年度使用が生じた理由】研究の見直しに時間を要し、全国調査の実施に必要な消耗品類の購入等を行わなかったため。
【使用計画】全国調査の実施に必要な消耗品類の購入および郵送費、論文投稿料や英文校正費用等に充てる。
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