高齢慢性心不全患者は、日常生活上の変化から病状の悪化を実感しており、自身の病状を自分なりに解釈し、これまでの生活習慣を振り返る等して病状悪化の原因を見定め【自立・自律した生活を保持するための工夫】を行っていた。老化の実感によっても、日々の生活調整を行っていた。 そのため、病状の悪化や老化に対峙している患者が自身の疾患の経過を踏まえ、現在の自分の状況を認識し<これからどのように生きていきたいかを自己決定できる>ために[患者の大切にしたいことを確認する][患者が今後どのように生きたいか話をする機会を意図的に設ける][患者が望む生活を送ることができるよう支援する]ことが重要であると示唆された。
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