虚血性心疾患は生活習慣に起因する心疾患であり、心不全の連続した病態の一つとして位置づけられている。心不全は生活機能の低下と生活の質の低下につながるため、虚血性心疾患患者の自己管理を支援し、心不全発症を予防することは臨床的意義が高い。 本研究は、自己管理(セルフケア)の3つの主要概念から過去の患者の取り組みを分析し、アプリケーションの提供だけでは、その成果が患者のヘルスリテラシーに依存するという課題を明らかにした。さらに、既存のエンパワメントアプローチという自己管理の支援方法の目標と、慢性病とともに生きることにおける概念の一致を確認したことは、有効な心疾患患者の自己管理支援方法の開発の一助となる。
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