本研究では、動画教材を用い専門職の周産期メンタルヘルスに関する心理支援能力として、共感的コミュニケーション能力の向上に関し検証を行った結果、介入群において有意に共感的コミュニケーション能力が上昇した。 卒後にフォーマルな専門職教育が必要と考えられる中、動画教材は汎用性が高く、効率的に大多数に教育を可能とすることができると考える。また、技術の評価に動画を用い心理支援能力を測定することができたことは質検証につながる。助産師による心理介入は産後の抑うつ状態やボンディング障害の低減に関し、一定の効果があることが予測されることから、専門職の心理支援能力の向上は今後対象者支援への一助となることが期待される。
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