研究課題/領域番号 |
18K17635
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
内藤 智義 浜松医科大学, 医学部, 助教 (90632422)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 認知症高齢者 / 排便ケア / 介護施設 / 教育プログラム |
研究成果の概要 |
介護施設での認知症高齢者の慢性便秘の治療として、教育プログラムに基づく排便トレーニングと合理的な排便姿勢の介入(介入群)を一般的なケア(対照群)と比較した。30名の参加者(14名の介入、16名の対照群)のデータが分析された。週平均CSBMは、介入群ではベースラインの0.53回から8週間で1.58回に増加したが、対照群では0.56回から0.43回の変化であった(交互作用p <0.001)。 便秘患者のQOL、便秘の重症度、BPSDおよび介護負担感は、介入後に有意な改善を示した。
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自由記述の分野 |
高齢者看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究による教育プログラムに基づく排便トレーニングと合理的な排便姿勢を含む排便ケアは、認知症高齢者の慢性機能性便秘に効果的であり、対象の精神的健康を改善し、ケアスタッフの介護負担を軽減することを明らかにした。この研究成果により、教育プログラムは、認知症高齢者の慢性便秘のケアに関する知識や技術を身につけることを目的とした教育的・支援的な内容であり、教育機会を得ることはケアスタッフの成長を支援することになる。また、ケアの取り組みの質的な転換を促すことになり、認知症高齢者の便秘改善やケアスタッフの技術の発展が期待できると考える。
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