幼児期の姿勢運動制御の発達については客観的な指標を用い検討された報告は非常に限られている。本研究では、基礎的データの蓄積を目的に定型発達児における歩行、片脚立位の姿勢運動制御の発達変化を明らかにすることを目的とした。当初はさらに、発達性協調運動障害のハイリスク因子とされる早産児と定型発達児を比較し、早産児の姿勢運動制御の発達上の問題を明確化することを目指したが、感染症流行により患者データの測定は十分に行えなかった。3-10歳の定型発達児100例、早産児5例を対象に3次元動作解析システムと床反力計を用い、歩行と片脚立位動作を記録、計測した。定型発達児の姿勢運動制御の発達について検討を進めた。
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