高齢者にとって転倒を防止は非常に重要である。本課題では、跨ぎ動作時のToe Clearanceについて検討することを目的としていた。しかし、跨ぐ前の開扉動作時の立ち位置についての実験を終了した段階で新型コロナウィルス感染症の蔓延により他の実験の中止を余儀なくされた。3年程研究を延長をしたが感染状況下で被験者の募集ができなかった。 立ち位置についての考察には時間を多く費やすことができた。高齢者では若年健常者と違い開扉動作時の立ち位置は身長など体格の影響は少なかった。また、高齢者では扉の前で立ち止まってから開扉動作を行い、若年健常者とは動作のパターンに違いが見られ、立ち位置に相違が認められた。
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