本研究は心房細動(AF)に対するカテーテルアブレーション(CA)後の運動療法の確立のために、CA後の運動療法の効果を無作為化比較試験にて検証した。対象は、持続性AFに対してCAを行った61人の患者で、運動療法は、中程度強度の持久力トレーニングとレジスタンストレーニングを週3回以上、6ヶ月間実施した。その結果、CA後の運動療法は上下肢筋力、運動耐容能、そして左室駆出率を有意に改善し、全身炎症の指標である高感度C反応性蛋白とペントラキシン3を有意に減少させることを解明した。また、運動療法は心房細動の再発を増加させることなく安全に実施可能であることを明らかにした。
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