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2020 年度 研究成果報告書

中鎖脂肪酸の心筋機能改善作用と臨床応用の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 18K17726
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

川原 勲  奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (80524975)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードがん性悪液質 / がん性心機能障害 / がん性心筋障害 / ミトコンドリア / 酸化ストレス
研究成果の概要

がん患者における心機能障害の発生はがん死に次ぐ死因であるが、がんそのものに由来する心筋障害の詳細は明らかにされていない。そこでin vitroおよびin vivo悪液質モデルを用い検討を行ったところ、悪液質に伴い心筋ミトコンドリア障害が惹起され、ミトコンドリア呼吸の抑制と酸化ストレスの発生が促進されていた。これに対し、中鎖脂肪酸を用いミトコンドリア酸化的リン酸化を促進すると、心筋障害は抑制された。これは、がん患者における心筋保護を可能にする食事介入につながると期待される重要な結果と見なされる。

自由記述の分野

がんリハビリテーション

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、がん性心筋障害ががんそのものによりミトコンドリア呼吸の低下と酸化スレスの産生の増大を介して惹起されることが示された。これに対して、中鎖脂肪酸とグルコースの併用はがん性心筋障害を予防した。がん性心筋障害に対する予防や治療はほとんど知見がなかったが、本研究により食事介入によるがん性心筋障害の軽減が可能になると考えられる。より詳細な検討を今後加えることにより、早期の臨床応用を実現し、がん患者の社会的活動性や治療忍容性の改善をもたらし、予後改善につながることが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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