膝前十字靭帯(ACL)損傷をより効率的に予防を行うためには、リスクの高い選手を抽出することと、予防プログラムがどのように作用するかを解明することが重要である。本研究では、男性スポーツ選手を対象として、両脚でのジャンプ着地動作の前に疲労負荷を行わせることで、膝外反角度の増大と大腿二頭筋と大腿四頭筋の筋活動量の比(H/Q比)の低下を認め、疲労負荷によりACL損傷リスクが増大する可能性を示した。さらに6週間のコアマッスルトレーニングを行うことで、ジャンプ着地動作中の膝屈曲角度、体幹屈曲角度の増大を認めた。キネティクスと筋活動についてはトレーニング前後で有意差を認めなかった。
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