研究課題
若手研究
運動課題のパフォーマンスレベルは運動関連領野間の機能的・解剖学的結合強度に依存するという仮説を検証する電気生理学および脳機能イメージングを用いた実験系を構築し、その妥当性を確認した。具体的には、運動計画と関連する運動イメージ中の皮質脊髄路の興奮性を運動誘発電位の振幅から評価し、運動実行および運動イメージ中の脳活動を機能的磁気共鳴画像法(fMRI)で計測・解析した。
運動制御論
運動能力や学習速度には個人差があり、運動が得意な人と不得意な人が存在する。このような個人差は脳活動や脳構造と関連すると考えられることから、運動パフォーマンスと関連する特定脳領域間の機能的結合や脳構造を多角的に明らかにすることは、学習速度を予測する技術の確立や個人に最適な運動学習法の開発につながる。このような技術は身体教育、リハビリテーション、スポーツのトレーニングなど幅広い分野に応用可能である。