アスリートにおいて再評価方略(ストレス反応を生じさせる出来事を再解釈する感情調節方略)が心理状態の安定に役立つこと、再評価方略を行う際に特徴的に使用される脳部位が明らかとなった。本研究を通して、アスリートのための効果的な感情調節方略とその神経基盤が明らかとなった。また、1年間の縦断調査によって再評価方略が変化しにくいことが明らかとなり、再評価方略の使用を促すためには介入が必要であることも明らかとなった。これらの知見は、今後のメンタルトレーニングの構築や選手の指導者やトレーナー育成に役立つと考えられる。
|