本研究では、回転椅子を用いて投球の骨盤および体幹運動における反動動作および捻転形成を狙いとする即時性トレーニングを行い、介入前後の変化を検討した。具体的な知見は以下の通りである。①骨盤および体幹上部の回旋角度および可動域の増大、②骨盤および体幹上部の捻転角度の増大、③角速度の項目については変化なし、④球速については微増。以上から、骨盤および体幹上部の回旋角度および可動域については、本トレーニングによって改善することが示唆された。一方で、角速度および球速の各項目については有意な変化が認められなかった。以上から、球速をより向上させるためにもより中長期のトレーニングの介入が必要であると示唆された。
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