筋運動(いわゆる筋トレ)は、血管の収縮や拡張を調節する因子である血管内皮機能を一時的に低下させる。本研究は、この筋運動後における血管内皮機能の低下を予防・回復させる方法の開発を目的として行われた。 研究成果の概要として、1)高強度・低反復回数の筋運動では血管内皮機能が低下しないこと、2)筋運動前の有酸素性運動では血管内皮機能の低下を予防できないこと、3)筋運動後における有酸素性運動は低下した血管内皮機能を速やかに回復させること、4)女性は筋運動後に血管内皮機能が低下しないこと、5)4)のメカニズムには運動中の血圧応答が関与することを明らかにした。
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