人間は日常生活やスポーツで「2人以上の人間が環境の変化を引き起こすために、彼らの動作を時空間的に協応化させる」ジョイント・アクションを行うが、その際の2人の運動の役割は平等でなく、非対称である。 従来の研究では非対称のジョイント・アクションは両者の一方の運動を他者が追従するというleader-followerの関係つまり時間的な非対称の関係を検討する傾向にあったが、本研究では個人間の力の非対称が協応パターンやパフォーマンスに影響を及ぼすことを示した。このような知見は日常生活やチームスポーツにおいてジョイント・アクション時の協応関係やパフォーマンス改善するための基礎知見になると考えられる。
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