高齢2型糖尿病患者の食事・運動療法の有用性に関する検討を行った。糖尿病を発症していない一般高齢者(非糖尿病)集団も含め、食事療法群、運動療法群、食事+運動療法群に分けた介入研究を行い、2型糖尿病の病態が食事・運動療法の介入効果に与える違いについて検証を行った。18週間の介入の結果、糖尿病治療を行っていない健常高齢者では食事+運動療法群は各単独介入と比べ四肢の筋肉量や膝伸展筋力が有意に増加していた。また、健常高齢者では四肢の筋肉量や膝伸展筋力の増加と共に身体的QOLが有意に増加していた。一方、高齢2型糖尿病患者は、一般高齢者と比べ食事+運動療法による四肢筋肉量や膝伸展筋力の介入効果が少なかった。
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