本研究課題は、加齢に伴う筋血流量の減少に着目し、日本人高齢者における骨格筋量と筋血流量の関係を明らかにすることを目的とした.筋肉量は生体電気インピーダンス法を用いた.血流量の測定はドップラー超音波エコーを用いて大腿動脈を測定した.食後の血流量増加を評価するため、食事負荷試験を実施した.対象者は前日に規定食による夕食を摂り、夜9時~翌朝までは水以外を摂取しないようにした.試験当日は30分間の座位安静をとり筋血流量を測定する.その後朝食を摂取し、30分毎に筋血流量を測定した.本研究では骨格筋量と筋血流量の間に有意な相関関係が認められなかったが、今後対象者数を増加させるなど慎重に検討する必要がある.
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