研究課題
若手研究
日本人におけるポリフェノール摂取量の簡便かつ妥当な推定方法の確立するため、「ポリフェノール摂取量のバイオマーカーとなりうる尿中ポリフェノール排泄量の測定」と、「ポリフェノール摂取量推定のための簡易調査票の作成」の2点に着目した研究を行った。本研究において、尿中ポリフェノール排泄量はポリフェノール摂取量のバイオマーカーとして有用である可能性が示され、また、作成した簡易調査票から簡便にポリフェノール摂取量の推定が可能であることを明らかにした。
食生活と栄養
ヒトにおけるポリフェノールの疾病予防や健康増進に対する役割を明らかにするためには、ポリフェノール摂取量の推定が必要不可欠である。これまで詳細な食事記録から推定を行ってきたが、疫学研究などへの応用を考えた場合には、簡便かつ妥当な推定方法の確立が必要である。本研究でポリフェノール摂取量を簡便かつ妥当に推定する方法を見出したことにより、関連研究分野の発展に貢献することが期待されると同時に、コホート研究などにおいて日本人のポリフェノール摂取量と疾病などとの関連性を検討できる可能性も秘めている。