身体的フレイルを有する高齢者のように身体活動が低下し座位時間が長い者においても知的活動を行えば認知機能が保持されうるのかは明らかになっていない。本研究は座位で行われる知的活動(以下、知的座位活動)に着目し、これを評価する質問票を作成して認知機能との関連を調べた。 質問票は、普段の1週間の知的座位活動を含む総座位時間を算出するものを作成し、加速度計で評価する総座位時間、生活記録表で記録した知的座位活動時間に対する妥当性、再テスト法による信頼性を確認した。知的座位活動時間は総座位時間を問わず、認知機能、特に注意機能と保護的に関連しており、身体的フレイル高齢者においては脳萎縮と負の関連が示唆された。
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