本研究の主な成果は,データ移動時の実効帯域を柔軟に変更可能な計算機アーキテクチャを示したことである。データ圧縮とFPGAの回路再構成機能により,これまでにないアーキテクチャの方向性を示した。特に,FPGAの利点を活かした部分再構成技術と,利用しやすさを考慮したシステムオンチップの開発により,柔軟なアーキテクチャを比較的容易に実現するための基盤技術を提案した。今回の成果において,特にデータ圧縮に関する部分は大きな改良の余地があるため,圧縮アルゴリズムの改良や,より効率的な実装等により,さらに使いやすく,柔軟な帯域を持つシステムの実現が期待できる。
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