本研究課題において得られた新たな方式たちはいずれも方式の実用性を改良するものであり、より実用性の高い方式を社会で利用できるようになるという社会的意義がある。それら方式たちを得るために開発した新たな技法はいずれも他の文脈でも活用可能なことが期待され、暗号理論研究を更に進展させることが期待できるという学術的意義がある。 本研究課題で行った安全性概念の再検討は、広く使われている安全性概念が真に実際上の脅威を捉えていることの傍証の一つを与えるものであり、その安全性概念を用いることでより信頼性の高い暗号技術が得られるという社会的・学術的意義がある。
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