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2020 年度 研究成果報告書

鮮新世以降の大気二酸化炭素分圧の高精度制約

研究課題

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研究課題/領域番号 18K18186
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分63010:環境動態解析関連
研究機関国立研究開発法人海洋研究開発機構

研究代表者

窪田 薫  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(高知コア研究所), 特別研究員(PD) (80774075)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードホウ素同位体 / ホウ素 / 炭素循環 / 有孔虫 / 海底堆積物 / 質量分析
研究成果の概要

浮遊性有孔虫のMg/Ca比、酸素同位体、ホウ素同位体を一つの試料から測定する一連の手法を、国内で初めて確立できたことは学術的意義が非常に大きい。手法およびその応用を報じる論文を国際学術誌Scientific Reportsから報告した。また、浮遊性有孔虫のホウ素同位体測定に必要な微量化の技術開発の過程で、様々な困難に直面したが、環境モニタリングを緻密に行うことで、ホウ素の汚染源を複数特定することができた。その結果についても国際学術誌Chemical Geologyから報告した。先進的な技術を有するアルフレッド・ウェゲナー極地研究所に1ヶ月滞在し、手法を学んだことも非常に大きかった。

自由記述の分野

古気候学

研究成果の学術的意義や社会的意義

海洋表層に生息する浮遊性有孔虫の殻のホウ素同位体は過去の大気の二酸化炭素濃度を記録する。二酸化炭素は温室効果ガスとして地球の気候変動を支配する要因の一つであり、過去の変動を正しく理解することは、将来の気候変化予測の観点からも非常に重要である。しかしながら、浮遊性有孔虫の殻の中にホウ素はごく微量にしか含まれておらず、同位体比を正確に決定することは極めて困難である。特に、ホウ素はガラス器具や空気などにもふんだんに含まれるため、汚染を徹底的に低減しなければ正確な分析はできない。本研究課題では、国内の研究機関として初めて、浮遊性有孔虫の殻のホウ素同位体分析に成功した。

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公開日: 2022-01-27  

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