トポイソメラーゼ2(TOP2)という酵素は、絡まっているDNAのもつれを解消する酵素である。抗がん剤であるエトポシドはDNAの切断端にTOP2が共有結合した複合体(TOP2cc)を形成させる。その結果、がん細胞を殺す。TOP2ccの除去機構を明らかにできれば、新規の抗がん治療法の開発に役立つ。これまで、TOP2ccの除去機構にはMRE11などのヌクレアーゼが関わる経路とプロテアソームが関わる経路が存在することが分かっていた。本研究から、TOP2cc除去において、新規なプロテアソーム非依存的機構が存在することが明らかになった。
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