研究課題/領域番号 |
18K18213
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分64020:環境負荷低減技術および保全修復技術関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
高谷 雄太郎 早稲田大学, 理工学術院, 講師(任期付) (10636872)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 地盤改良 / 炭酸カルシウム / CCS/CCU技術 |
研究成果の概要 |
本課題では,沿岸域海砂中に存在する貝化石の溶解・再沈澱を利用した新しい地盤改良技術の構築を目指し研究を行った.模擬海砂を用いた実験では,海砂全量に対して1%の炭酸カルシウムを再沈澱させることにより30 kg/cm2を超える極めて高い強度を発現させることに成功した.SEM/EDS観察では,砂粒の粒間を粒度小さい炭酸カルシウム結晶と線状のトロナ結晶が密に埋めることにより強度が発現していることが明らかになった.しかし,本研究で作成した試料は,水にさらされると徐々に強度が低下する傾向も観察されており,耐水性を持たせることが実用化に向けた課題であると考えられる.
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自由記述の分野 |
地圏物質科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では炭酸カルシウムの固着を用いる新しい地盤改良技術の構築を目指した.現場の海砂に含まれる貝化石を炭酸カルシウム源とすることで,環境影響を低減することが従来の手法とは大きく異なる点である.地盤改良の再現実験では,炭酸カルシウム含有量1%で高い強度を発現することが確認されたが,水に弱いという弱点があり耐水性を向上させることが実用化に向けた大きな課題であることが示された.
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